ディアマンテ宮前のこだわり日記

第336回 大人のお花見食事会の巻

そろそろ散りかけている桜の締めくくりとして、京都へお花見食事会に行って来た。
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吉兆では2階の一番、桜が綺麗に見える部屋を用意してくれていた。
窓から見える"紅しだれ"が、いかにも京都らしい。
しっとり艶っぽい女性のような桜である。 
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わざわざ障子を全部取り払って、ワイドに桜が見れるように配慮してくれる。
2時間くらいの食事時間を最高に楽しめるように演出を考えてくれる。
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まずは向付
杯を反すと桜の花びらが貼り付けてある。つくしんぼの箸置きが可愛い。ぷっくりした都どりの中は帆立と赤貝
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女将登場icon_exclamation.gif本日の着物がまた艶やか
タカラヅカ話で盛り上がる。笑顔が素敵な方だ。そして仕事熱心だと思う。
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染付山水の蓋物の中は筍とホワイトアスパラ
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大きな桜盆に盛られた迫力の八寸
見るだけでも十分美味しい
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稚鮎の焼き物
今年の初鮎だ。
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こちらは稚鮎の揚げ物
どちらも別の美味しさがある。同じ素材を違う調理法で食べるというのは大好きicon_exclamation.gif
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最後は土鍋の白魚ご飯
これを食べてまだ白いご飯も食べる。
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フルーツの後は焼き桜餅とお抹茶
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いつも初めから終わりまで、付きっきりでお世話をしてくださるまりこさんicon_exclamation.gif
毎月こちらに来るようになって半年経つが、いつも丁重で親切なまりこさん、これからもずっと担当お願いしますね
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全部の料理を載せられなかったのが残念だが、毎月その季節に合わせた床の間の掛け軸や、器、そして素材と料理・・・
もちろん他の日本料理の店でもそれに近いことはやっているのだが、吉兆には歴史を感じる。
先月訪れたときは、お雛様が飾ってあったが、それは初代からずっと受け継がれてきた由緒あるお雛様だった。
今日は昔のお花見を描いた墨絵の掛け軸。
ずっと昔から今まで、入れ替わり立ち代り色々なひとたちがその部屋に訪れ、窓の桜を楽しみ、器を愛でて春の旬に舌鼓を打ってきたのだろうと想像する。
吉兆でのこの時間は今のところ僕の一番好きな時間である。
来月は何?と聞いたら「5月は新緑の嵐山ですねicon_exclamation.gif」と言われ、またしても予約を入れてきた。
来月も楽しみだ。
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