ディアマンテ宮前のこだわり日記

2010年2月アーカイブ

オーナメントバラ柄を発表したのは、ちょうど3年前の2007年3月である。

ぼかしバラ柄が復活ぼかしバラ柄として大人気となり、ディアマンテの定番プリントとしてみんなに認められるようになった。

が、復活ぼかしバラ柄が若い女の子たちの間であまりにも流行りすぎて、昔ながらのディアマンテファンには、メジャーになりすぎてイヤだと敬遠する方も出てきた。

でもバラ柄はディアマンテから切り離すことは出来ない...

ディアマンテはリボンとバラで出来たブランドなのだ...

復活ぼかしバラ柄をもっとゴージャスに大人ぽくアレンジして見ようicon_exclamation.gif
そうして出来上がったのがこのオーナメントバラ柄である

バラを取り囲んだゴールドの模様は、尊敬するジャンニ・ヴェルサーチさんが好んで取り入れていた高貴な模様である。
ヴェルサーチブランドでもこの柄をオーナメントプリントと呼んでいた。
バラのブーケの甘さにゴールドのオーナメント柄で重厚感を 出したこのオーナメントバラ柄は僕の会心の作である

だが...
この柄は最初あまり受け入れられなかった。
なんか大人ぽい...
ゴールドの囲みがイヤ...
バラが小さい...
ディアマンテーズは最初いつも拒絶反応を起こす。
そして2007年3月にこのプリントでJAPONドールワンピを出したらジワジワ人気が出てきた。

特に黒とビンクは人気が出てきたが、最後の反を使い切ったところでもうこの柄を少しお休みさせることにした。
その後また復活ぼかしバラ柄がブレイクしてバルドー薔薇柄も復活し、オーナメントバラ柄復活の声が高まってきて僕ももう一度この柄に会いたくなった。
久々に見るオーナメントバラ柄黒は今見てもなかなか良い。
我ながらとても完成されたプリントだと感心する

以前の作品を振り返ってみて稚拙に感じるときもあるのだがオーナメントバラ柄は前よりもっと気に入ってしまった。

ディアマンテのオリジナルプリントは全てディアマンテの財産とも言える。

ブランド誕生から10年、どのバラ柄もずっと愛され続けていることがデザイナー冥利に尽きるのである。 

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あっという間に完売したオーナメントバラ柄黒 マニアに受けてます icon_exclamation.gif

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復活ぼかしバラ柄は相変わらす不動の人気No.1
何を作ってもこの柄が先に完売する。この新型ワンピもやはりこの柄が売れ筋?

春ツィード3つリボンバルドーコートが大人気のようだ。
前回も書いたが、あまりにコピー商品が出回り、一時はもう3つリボンのデザインをやめようか・・・と考えていたけれど、沢山の方に「やっぱりディアマンテは3つリボンが1番好きicon_exclamation.gif」と言って貰って目が覚めた。

【3つリボン】のデザインは今やもう、ディアマンテのシンボルと化している。

それはシャネルのカメリアのようなもので、いくら他のブランドがそれを使ってデザインしても「シャネルもどき」でしかないように、3つリボンの洋服をいくら他社が真似て出したとしても、それは「ディアマンテもどき」としか見られない。

3つリボンは2001年冬に初めて2002年春のコートとして作った。
(実は初めは2つリボンだったが)「可愛いicon_exclamation.gif」という声と「妙なデザイン・・」という声が分かれたが、初回のそのコートはあっというまに完売していた。

その年の夏、衿にフォックスファーを付けてアンゴラウールで冬コートとして出したらヒットした。
オリジナルなヴィヴィッドなカラーも沢山作った。
派手かな?と思ったショッキングピンクに黒リボンの配色も売れに売れた。

当時東京には店舗が無かったのだが、東京から通販で買われる方がすごく多かった。
現、東京スタッフのエリカちゃんはその頃の2つリボンの黒コートを今でも愛用してくれている。
(ちなみに裏地はクローゼット柄である。コレを知っているひとはディアマンテツウicon_exclamation.gif

2003年の東京店オープンのときも裏地を変えて同じデザインを出し大ヒット。
そしていよいよ2004年から現在の3つリボンにバージョンアップする。

それから6年・・・毎年毎年、裏地にその年のプリントを使い作り続けてきた。
3つリボンのワンピやバッグも沢山作ったが、どれも人気商品になった。

そして2010年になった今年もやっぱり3つリボンは支持されている。
ぼかしバラ柄とともにディアマンテのダイヤモンドマーク以上のシンボルマークとなっている。
数あるブランドの中でこんなに長くヒットするデザインを作り上げることは意外に難しい。日本ブランドの殆どが毎年毎年、その年のトレンドに迎合して使い捨てのデザインに追われているのが現状だ。
本当はネームタグを見なくても、誰もがそのブランドとわかるデザインを世に出すことこそ、全てのデザイナーの夢なのである。

こんなにも長く愛され続ける【ディアマンテの3つリボン】を生み出すことが出来て本当に幸せだといまさらながらに思う。

少しずつバージョンアップしながら大切に守り続けていきたいと思う。

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画像ではわかりませんが、この肩から袖付けにかけての所に秘密の工夫があります。

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このリボンをピンとさせるための工夫もあります☆ ディアマンテは、ただ【可愛いicon_heart.gif】というだけではないのです

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ジーザスディアマンテ社長の宮前です。

大阪梅田スカイビル1階にいつも居ますので、遊びに来てくださいね♥